暇だね

公開日: : Comment(10)

人間の欲望なのかデブの欲望なのかは分からないけれど、あれほど感動した食事の味わいも、二食目となる昼食時には、既に色褪せていた。唐揚げ食べたい、ラーメン食べたい。炊きたての銀シャリを食べたい。

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スマホの政治ニュースを見ると、森友学園絡みで左翼の勝利宣言にも似た、自己陶酔すら感じる文章で賑わっていた。法律や省令を盾に岩盤規制を築き上げた連中の公文書偽造なのだから、野党は財務省を解体するレベルの対応を求めればいいのに。その後に安倍退陣を求めれば国民も賞賛するだろうけど、おそらく野党はアベアベ言っているのだろう。

テレビは見ていない。テレビは24時間で1,000円取るらしく、地上波に1,000円は出せない。どのワイドショーも同じ切り口だから、実質1チャンネルだ。1,000円取るならAVも見せろよと、ここはビジネスホテルじゃないですよと看護婦さんから叱られそうなことを考えてしまう。

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看護婦というのは差別用語になってしまったのだっけかと、ふと窓の外を見る。看護師=男性、看護婦=女性だと分かりやすいし伝わりやすいと思うし、看護婦と言われて烈火の如く怒る看護婦はどれくらいいるのかと不思議にも思う。目に映る赤と白の鉄塔と送電線、乾いた土の広がる船橋の郊外は、都市になりきれなかった地方都市の悲哀。

食事をし、排尿し、寝る。安静こそ仕事なのだから、横になる。硬い枕と身体に合わない介護用ベッドにも慣れてきた。隣のベッドでは100歳近いお爺さんと、若い看護婦さんとで、身体を拭きますよ、はい、下も拭きますよ、はい、という会話。ゲヘヘヘおいらのチンコも拭いてくれよ看護婦さん・・・と思いかけたところで、ああ、看護婦だめ、看護師、看護師と、差別用語の理由を自己解決してしまった。

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早く帰りたい。

とてもよい病院なのは間違いない。でもこの空間は欲望を根こそぎ奪いに来る。貧血も下血も本当にキツかったけれど、真っ先に倒れたのはメンタルだった。

天井を見て、目を瞑って、天井を見る。時間の経過は一定ではない、自覚する時間について説明したのはアインシュタインだったかオイラーだったかケインズだったか。ともあれ、この空間は極めて遅く流れている。

ああそうだ、思い出した、これ、暇ってやつだ。
思考の散逸と時間の遅延、現実感の剥落。

面白いもので、天井を見ているときは前後につながりのない発想の飛躍に浸れるのだけれど、こうしてPC画面に向かうと「オチ」を付けたくて仕方なくなる。散逸的な吉田圭志と、作為的なボンペイ吉田の、共存と乖離を久し振りに味わった。

散逸的な思考をブログに書いてみたいと思いPCを立ち上げたのだけれど、やはり「綺麗にまとめてやろう」という欲望からは逃れられないのだ。

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医師からは「明日か明後日にでも退院」と告げられた。小さな死刑宣告のようにも思えた。早く帰りたい、シャワーを浴びたい。止まらぬ出血を止めてもらったというのに、この言いぐさである。

ピンク色のカーテンの向こう側から聞こえてくる、爺さんと、見舞いに来てキツイ言葉を浴びせる婆さんとの、温かくもなく心穏やかでもない、冷たい現実を感じさせられるやり取りを聞かされ、やはりメンタルを削られていく。何か得てやろう、何か感じてやろうと思うのだが、難しい。

ふと窓の外を見る。

これを書き始めた時と、一寸たりとも変わらぬ景色に眠気を覚え、書くのを止めた。

Comment

  1. いんちきパチプ より:

    角じい
    でしたっけ?
    あれみたいな叙情感ある記事ですね

    良くも悪くも死ぬかも・・・とかもうダメかも・・・
    と思える大病や怪我は人の意識を変えますからね
    今まで見えてこなかった、あるいは見ようとしなかった部分に意識が向きます
    たまにそれが激しすぎて何か変な方向に行く人もいますけどねw

    まぁとりあえずあれだ
    40時間飯抜きであの頃の鋭敏な舌を取り戻すんだw

    • 叙情なのかしら。
      作為的にならず、感じるままに書いたら、こんな風になりました。

      3/1000の薄い確率を引いたので、その後も怖かったですね。
      医師から「造影剤にはアナフィラキシーショックの可能性」なんて言われ、緊急処置室で同意書にサインするときは、ちょっと怖かったです。
      今後変化するのか、あるいは何も変わらないのかは分からないけど、割と簡単に日常は狂うということは分かりました。

  2. りょうが より:

    哀愁漂いますね。

    エヴァであった、見知らぬ天井みたいな。
    俗世を離れて思いに更けるのも一興でしょう。
    とりあえず。体を治すのが先ですね。

    • 懐かしいなと思ったんです。
      その理由を辿ったら、小中学生時代に行き着いた。
      当時の私は、家でも学校でも、すぐ物思いに耽っていました。

  3. ぴえろ より:

    無事快方に向かってるようで何よりです。

    しかし、潜伏期間を経てニッチフォンの赤い病原体に侵されていたとはホント驚きました。退院後は圭志でもボンペイでもなく、人類ですらない別の吉田になっているはずw

    • ありましたねニッチフォン(´・ω・`)
      代替品を送ってもらったんですけど、使ってないや。
      大腸ポリープを切除してから全く株で勝てなくなったので、何か別の吉田になったかもw

  4. 椎名@ より:

    私も数年前に2週間ほど入院したことがあります。
    精神的には色々と来ますね(笑)
    自分がメンタルで追い込まれるなんて、そのときまで想像すらしたことが無かったのでですよ。

  5. Marin より:

    過去の経験から言うと、退院して即ラーメンは止めときなさい
    マジで胃が受け付けなくて気持ち悪くなるよ

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  • 管理人・吉田圭志(PN.ボンペイ吉田)
    いいパチンコ有限責任事業組合代表。

    90%が5年で潰れるといわれるパチンコ業界の個人事業において、新台レポートのみの単品商売を10年続け、2016年に黒字のまま無事卒業。

    元ヒキコモリ&ニートでありながら、最も古い個人日記・ブログを運営しつつ、都道府県遊協におけるセミナーで「日本一講師として呼ばれた男」に輝いた(2012年、2013年)

    趣味はパチンコ。ブログ。株式投資。ゴルフ練習。野球観戦。ロングドライブ。




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