パチンコ依存問題は未来への福音6

公開日: : 依存 Comment(0)

←前回

ホール事業者の問題点

パチンコ依存問題における、社会、医療現場、行政の問題を見てきた。今回はホール事業者およびメーカー、広く取れば我々業界人の問題点です。

依存対策に関わる主体

業界人の想像する「依存対策に関わる主体」は、ファン・ホール・RSN・警察・依存団体・・・くらいでしょうか。いや、もうちょっとあるのでは? と思う方は、いくつか思い浮かべ、読み進めてください。

本格的に依存対策を行なおうとすると、関わる主体は以下のようになります。

  スポンサーリンク
 

国家及び自治体

政府

国会・政党・国会議員

監督官庁(警察庁)

関連関係省庁

全国都道府県

市町村

社会

マスメディア

世間(非プレイヤー)

学校・教育機関

破綻していないプレイヤー

破綻したプレイヤー

事業者

直接事業者(ホール)

製造業者(メーカー)

関連業者

新規参入事業者・海外進出事業者

研究機関

政府系研究機関

大学

企業の研究所

海外研究機関

相談機関

ヘルプライン(リカバリーサポートネットワーク)

ギャンブル依存団体(ギャンブル依存症問題研究会等)

回復支援

司法(法テラス・消費者センター)

回復支援組織

回復支援サポート団体

医療機関

厚生労働省

精神保健福祉行政

精神保健福祉センター・保健所

民間自助グループ

これらのうち、いくつ思い浮かんだろうか。おそらく列挙したものよりずっと少ないはずです。

別に煽っているわけではなく、我々の認識よりも依存問題はスケールの大きな話なのだと理解いただきたいんですね。「知ってるよw」という人は数年前で理解を止めており、現在及び将来の状況に対応できないから。

  スポンサーリンク
 

リカバリーサポートネットワーク

初めて西村代表と会ったのは、精神科医として患者さんを見る傍ら、ボランティアで活動していた頃。警察行政も業界団体も、依存問題については大した取り組みをしていませんでした。そもそも依存させたい、稼働させたいわけですから。我々は「パチンコ依存なんて自己責任だろ」とタカをくくっていた。

RSNに対しては、余計なことしやがって・・・、よく分かんねえな・・・くらいの認識だったのを覚えているでしょう。

しかし、パチンコ依存問題は、IR法案を通そうとしていた政府を小さく揺さぶります。その小さな揺さぶりは、「カジノ? パチンコは野放しなの?」という世論と、与党の失点を探したい野党の戦略に入り込みました。

何も対応をしていなかった警察官僚は、沖縄で地味な活動をしていたボランティアに目を付け、これを持ち上げます。都道府県方面遊協の行政講話において、以前はケツであった依存問題は、いつしか最初に語られるようになりましたよね。そう、警察と業界団体は、RSNに「すがった」。

  スポンサーリンク
 

潮目の変化

田中紀子代表によるギャンブル依存症問題研究会設立、河野太郎国家公安委員長による遊技くぎ問題を初めとした対応。微風だったはずの依存問題は徐々に強風となりましたが、警察としては「RSN等、既に対応している」と逃げることができた。沖縄に住む一人の精神科医、その地道な活動により、20兆円産業は、救われたんです。

それを認めたがらない人もいますし、「RSNには大金が流れてる」と噂する人もいる。でも私は知ってるんですね。赤字でもボランティアを続けていた西村代表を。

RSNを揶揄する人達は、お金にならない電話相談を自費でやれるか、という話です。ボンペイ吉田がブログをやっていなかったとしても未来は何も影響しないけれど、西村代表がRSNをやっていなかったら、今の私達は存在しない。

別に私はRSNの回し者ではありません。ただ、我々みんな依存に興味を持っていなかった頃、私財を投じて活動していた人がいたこと、それによって警察も業界も助けられたということは、理解してもいいんじゃないでしょうか。

  スポンサーリンク
 

オスイチのような幸運

現在、大手ホールや、地場に長く根を張るホールの多くで、社会貢献活動やボランティア活動を行なっています。これはもちろん素晴らしいことです。しかし、非パチンコファンである「世間」のイメージまで変えることはできませんでした。

依存に関わる主体でさえ、私達の想像を超えて多いんですから、今の古く狭い感性や常識で判断していては、対策を誤り、世間の炎上を招きます。

世間の炎上は政治家を動かし、行政を動かし、滅びの道へ突入します。ポイントは一点、世間の炎上を回避することです。私達は依存対策という「知らない世界」を前に立ち尽くし、思考停止となっています。

たまたま沖縄にいた一人の精神科医によって、パチンコ業界は即死を免れた。でもそんな「お座り一発」のような幸運は何度もやってきません。今度は組織として、業界全体として対応しなければなりません。

  スポンサーリンク
 

「じゃあ」から始まるタコツボ化

分かったよ、じゃあどうすりゃいいんだ! という話になるのですが、「じゃあ」と拙速に走れば走るほど、根拠のない対策を始めてしまいます。前述のアホな行政と同じです。何の知見もないままでは、タコツボ化した専門家や、安易な金儲けを企てるヤカラの餌食になるでしょう。

タコツボ化とは:外界との接触が少なく狭いコミュニティーのこと。専門分化、専門家、細分化、特殊化、閉じた社会、視野の狭さ
ソース→【Weblio類語辞書

連携しなければならないときに現れる、部門間や専門間における壁のこと。タコツボの発生により、狭い範囲で得意分野ばかり強硬発言を行なう人に全体の流れをさらわれます。専門家は譲りませんから、議論ばかり行い、何も生まれなくなる。

  スポンサーリンク
 

主体は我々。知見を得よ

例えば、憲法学者の9割は、自衛隊を憲法違反と言っています。では憲法違反の自衛隊は即刻解散すべきか? と問われれば、国民の多くはNOと言いますよね。専門家は、その専門性ゆえに、社会常識と乖離しがちなんです。

「じゃあどうすりゃいいんだ!」と安易に答えを求めれば、専門家に全てを持って行かれる。世間を敵に回せない我々は、世間の常識と離れた対策を打つわけにはいかない

パチンコ依存問題のタコツボ化は、常識外れの対策へとつながり、致命傷へ至るでしょう。これを防ぐためには、我々業界人全員、深い知見を得ねばなりません。そして国民全体へも知見を広めねばならないんです。

  スポンサーリンク
 

次回予告

なんか、どんどん長くなっているような・・・。それくらい、依存問題に関わる主体それぞれは問題を抱えています。

次回は「依存問題の問題」の根源について書いてみます。

←前回

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

noteマガジン更新! パチンコ業界は潰される寸前だったんだよというお話

https://twitter.com/epachinko/status/1061253644912

記事を読む

なんでかちょっとイイネがついた

https://twitter.com/epachinko/status/1060427500214

記事を読む

症状・パチンコのことを考えると仕事が手につかなくなる

パチンコを考える仕事のワイはどうしたらええんや……。 というわけで! https://twitt

記事を読む

puread

Google ad

  • 管理人・吉田圭志(PN.ボンペイ吉田)
    いいパチンコ有限責任事業組合代表。

    90%が5年で潰れるといわれるパチンコ業界の個人事業において、新台レポートのみの単品商売を10年続け、2016年に黒字のまま無事卒業。

    元ヒキコモリ&ニートでありながら、最も古い個人日記・ブログを運営しつつ、都道府県遊協におけるセミナーで「日本一講師として呼ばれた男」に輝いた(2012年、2013年)

    趣味はパチンコ。ブログ。株式投資。ゴルフ練習。野球観戦。ロングドライブ。




PAGE TOP ↑