韓国の医療機関、コロナウイルス検査しすぎて医療崩壊の危機

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三日間で500床増やしても足りない・・・医療スタッフは疲労蓄積

新型コロナウイルス感染者急増により、大邱(テグ)地区の病床数不足が深刻化している。

大邱では2月18日に初の感染者を確認した後、毎日数十人ずつ増え続け、23日に148人と急増。25日から5日間にわたり数百人ずつ増えている。

啓明大東山病院は現在、240床を使用しているが、増え続ける感染者を収容しきれない状況となっている。コロナウイルス感染の拠点病院に指定されてからというもの、毎日10人から数十人もの感染者が入院しているためだ。

病院側は300床に増やす方針だが、看護師等の医療スタッフ不足解消のめどは立っていない。現在、医師30名が24時間交替勤務でコロナウイルスの検査と診療を担当している。病院側は200名の臨時スタッフ投入し、外部から70名あまりのサポートを受けたものの、疲労を訴える医療スタッフは少なくない。

医師は毎日朝8時から夜8時~9時まで、休憩無しで患者の治療にあたっており、急遽拠点病院に指定されたため休憩スペースを設けられず、蓄積した疲労を回復する方法すらない状況だ。

大邱市は大邱医療院と嶺南大病院に入院していた既存患者を他の病院へ移送し、コロナ患者用のベッドを確保した。勤労福祉公団大邱病院、大邱報勲病院、国立産病院、国軍大田病院などにも感染者が続々と運ばれた。国軍大邱病院、常駐・永住赤十字病院、忠州医療院などでは病床の工事が進行中である。

韓国政府は4月1日までに1,600床を確保する予定だが、検査希望者数の急増に伴い検査も拡大したため感染者数も急増。これに追いつかず、入院待ちの感染者が増え続けている。現場の医師は「いくら病床を増やしても、今のように大量の検査を行えば感染者も増加する」「軽症の感染者は分離し、適切に管理する必要がある」と述べた。

入院待ちの感染者は治療を受けられないまま、家族への二次感染を心配しつつ、支給された解熱剤で痛みに耐える状況に陥っている。入院できない感染者数は大邱市で1,304人に達している。

以上、聯合ニュースから翻訳・引用

日本も韓国を見習って検査しろ!という人たちへ自戒を込めて

韓国は国民の要望に応えて検査しまくった結果、大量の感染者が見つかってしまった。見つかった以上は軽症であっても入院させざるを得ないため、病院は受け入れ限度を超えてしまい、医師やスタッフも疲労困憊であると。軽症者と重症者を分離して管理せよという叫びが痛々しいですね。

私は「なぜ日本はもっと検査しないのか」と思っていましたけど、間違いだったようです。うかつに検査して大量の軽症者を入院させたら、韓国のようにパンクしてしまう。その課程でコロナウイルス以外の患者を別の病院へ移送せねばならず、現場の混乱と病人の症状悪化は目に見えています。

軽症者は切り捨てる。切り捨てても勝手に治るから

安倍総理の行った会見を意訳すると、「感染しても大抵は症状軽いんだから病院へ行くな。そもそも病院へ行ったところで治療はできない。重症者だけ入院させるから軽症者は自宅で療養してくれ」ということでしょう。韓国の状況を見ると、安倍総理の言葉は正しい。

日本は、いや、日本以外の各国も、コロナウイルスの全面的な予防はもう不可能だと考えており、軽症者や無発症感染者は「どうせ死なないんだからOKやろ」と、ある意味で切り捨てた。死なないんだから切り捨ててもOKですわね。ただし重症者は徹底して救ってみせるから、病院のベッドを確保しておきたい、医療スタッフが適切に動けるように準備しておきたいということです。

国民の命をネタに政治的な争いをしてはならない

韓国の大量検査を賞賛し、安倍総理を叩くツールにしている人を見かけます。

金子氏は慶応大学の名誉教授ですから、中国や韓国で発生した医療崩壊を知らないはずはないんです。でも、安倍総理を憎むイデオロギーにより、死者数で上回る韓国を持ち上げてしまっています(日本6名・韓国17名)。

韓国は重症者を入院させることができず、自宅で死ぬ。理由は明確で、大量検査を行ったことにより病床が軽症者であふれかえってしまったから。しかもその検査に医療リソースを取られ、現場は疲弊。他の疾病で入院していた患者にまでしわ寄せが来ています。よりにもよって今後、感染源とされた新興宗教「新天地」の信者20万人を検査すると言います。韓国の医療崩壊は目も当てられない状況となるでしょう。

韓国に学べ

日本は今こそ韓国を学ばねばならない。検査数を増やすという意味ではなく、反面教師としてです。韓国のマネをするのではなく、韓国の失敗を学ぶ。初期の封じ込め段階ならまだしも、感染拡大期にドライブスルー検査なんてやっちゃいけないんです。

重要なのは実際の感染者数を計測することではなく死者数を増やさないことでしょう

特効薬がない以上、命に関わる重症者を確実に入院させる状態を維持し続けることこそ、死者数を抑えるのに重要。安倍内閣を批判したい気持ちをぐっと抑え、日常の予防と軽症者の動揺を抑えていきたいですね。