韓国さん、コロナショックでいつの間にかウォン安に陥っていた

朝鮮半島情勢, 経済

ウォニャス

韓国ウォン、基本的な防衛ラインと言われていた1ドル1,200ウォンを知らないうちに突破してた。

ほんと韓銀(韓国銀行=韓国の中央銀行)は分かりやすい介入するよね。

韓国は外貨準備として大量のドル(4,000億ドル超)を保有しているため、しばらくはドル売りウォン買いの介入をすると思われます。ただ、この国はかつてドル保有額で嘘をついていたから、正味のところは分かりません。

ちなみに日本の外貨準備高は1兆2,700億ドルです。さらにウォンと違い円は国際決済通貨であるため、危機時にドルを調達しやすく、ドル不足になる心配はほとんどありません。

ウォンの為替レートを40年分見てみると

1997年末に突き抜けてますね。アジア通貨危機です。

韓国が破綻した日

アジア通貨危機時の大統領は金泳三(キム・ヨンサム)。「日本の礼儀作用を直してやる!」と言い放ち、アメリカに対しても強気一辺倒の外交を展開し、韓国民から大絶賛されました。しかし国家経済の破綻により評判は地に落ちます。

アジア通貨危機により韓国企業は大量の不良債権を回収できなくなりました。伝統的に脆弱な金融セクターは絶望的なダメージを受け、決済用のドルが不足。世界中の企業に対して支払い不能となりました。

この時は約1,700ウォン。それまで800ウォンを出せば1ドルと交換できていたのに、倍以上の1700ウォンを出さねば交換できなくなりました。この急激な通貨安により韓国経済は行き詰まります。IMF(国際通貨基金)から融資を受け管理下に入り、1997年11月21日、韓国経済は事実上破綻しました

その時日本は

IMF管理後、韓国経済をギリギリのところで支えたのは、なんと日本政府。邦銀に対して返済延期を取りまとめただけでなく、日米欧の金融機関で合意を取り付けて韓国の短期的な金融負担を軽減しました。

その後、左派(朝鮮寄り)の金大中が経済を立て直すのですが、失地回復したい保守派は経済破綻を日本のせいにします。いわく「日本が資金を引き揚げたから我々は破綻したのだ」と言い放ちます。恩知らずとはまさにこのことですが、今でも韓国民の大半はこの陰謀論を強く信じています。

韓国が再び破綻する!?

グラフで再度突き抜けているのは2008年。リーマンショックです。

これは今でも思い出しますよ。60兆円以上の債務を抱えて倒産したリーマンブラザーズですが、最後の引き金を引いたのは韓国なんです。政府系金融機関である韓国産業銀行がリーマンブラザーズの株を買い取って救済すると発表したのに、そんなカネはどこにも無く、口先だけであっさり破談。これをきっかけにしてリーマンブラザーズの株はたたき売られ、同社はトドメを刺されました。

世界中で信用収縮が起こり、短期市場でドルが不足。この時の韓国は財政の悪化を利回りの高い債券の発行で凌いでおり、これを償還(返済)するためにドルが必要でした。しかしリーマンショックによりドルを手に入れられず、再び国家が破綻するのではないかと言われ、急激なウォン安になり行き詰まりました。

韓国は自分達の手でリーマンショックを引き起こし、自分達の手で通貨危機を招いたのですね

この時のレートは1ドル1500ウォン。あー逝ったな韓国、と思いましたよ。前回の破綻時には大統領の金泳三が中国寄りだったためアメリカは激怒し、ドルを貸し渋りました。今回はリーマンショックの引き金を引いたことで、同じくアメリカは激怒していたから。しかし、日本は韓国を救うべく今回も奔走するんだよね。当時の総理大臣は麻生太郎。アメリカと調整し、韓国とのスワップ(通貨融通)をまとめ上げました。

韓国「日本は恩着せがましい」

しかし韓国の反応は今回も凄まじかった。300億ドルもの日韓スワップを「恩着せがましい」と言い放ちます。

「韓国が最も厳しい時に外貨を融通してくれたのは、アメリカ、中国、日本。その中で日本が最後だ。日本は出し惜しみをしている

「これこそ、アジア諸国が日本にふがいなさを感じるゆえんである。日本側がもう少し譲歩し、韓国に配慮すれば、スワップをもっと早く締結できたはずだ

これ、韓国の財務大臣の発言です。

助けてもらっておきながら、感謝の言葉一つ無く、文句ばかり言うんですから無礼そのものでしょう。それでいて自分達を東方礼儀の国と自称するんだから恐ろしい。

日本側は当然激怒しました。日韓スワップは数年前に期限切れを迎えましたが、延長されませんでした。当時総理だった麻生太郎が財務大臣として返り咲いたため、韓国に対して甘い顔を見せなかったんです。

「いきなり『何とかしてくれ』って言ったってできないから、ちゃんとスワップを用意しておかないとと言ったんだ。そうしたら韓国側は『いや、大丈夫だ。借りてくれっていうなら借りてやらんこともない』ということだった。あの時はせせら笑って喧嘩したな。切ったのは向こう。こっちは何回も提案したんだよ」

麻生氏はこの喧嘩を経た後、「韓国は貸した金も返さない国だ」と言い放っています。

「両国間は信頼関係で成り立っている。約束した話を守れないなら、貸した金も返ってこない可能性がある。私どもとしては、少なくともスワップをやるやらないの話で信用関係ができ上がらなくなってきている。難しくなってきている」

激おこですわ。

今後の日韓関係

二度助け、二度とも貶された。助けた相手から批判されるんですから「日本が馬鹿」だと思いますよ。自民党政府もやっと気付いたようで、今は徹頭徹尾「助けてくださいと懇願してくるまで無視する。懇願してきた後も十分注意を払う」という姿勢を貫いています。

慰安婦合意、徴用工問題、GSOMIAでの終始一貫した突っぱね方を見ると、少なくとも安倍政権のうちは韓国に対して甘い態度を取ることはないでしょう。と同時に、よほどのことがない限り韓国経済は破綻しません。さすがにIMFとリーマンショックで懲りていますから。

まあ、よほどのことが今まさに世界中で起きているんですけどね。アメリカが利下げした(ドルを持つ理由が減る)のにウォンは買われない。最終防衛ラインの1ドル1200ウォンから大きく離され、1300ウォン1400ウォンとなるようなら、ちょっと注目すべきかもしれません。

朝鮮半島情勢, 経済

Posted by epachinko