未曾有の財政出動
一つ前の記事の追記になるけども。
ぶっちゃけ政府はコロナを短期間で収束させられないと判断したんだよ。
東日本大震災より大きな財政出動ということは、死者行方不明者2万人近い惨事と同クラス以上の損害になると計算した（死者数という意味ではなく）。
繰り返しになるけどコロナとの戦いは延々と続く負け戦。ワクチン完成という勝利の日まで死者数を抑え、いかに経済を死滅させないかのバランスを取る撤退戦です。
言い方を変えると、何千人殺せば○%の経済的落ち込みで済むかという怜悧な計算と決断が必要になる。
日本人はこの決断をしたがらない。負け戦なのに一億玉砕と叫んで原爆食らうし、国民の命は地球より重いと言ってテロリストを釈放するし、震災復興と言いつつ増税してしまう。問題の軽重判断を苦手としてるんだね。
個人のモラル、崩さぬ行列という切り取られ方をするから敗北に強そうなイメージあるけど、敗者復活を許さない風潮は「一度負けると全敗してしまう国民性」を生んだんじゃないかな。
玉砕というより諦め。受け入れてしまう国民性です。
日本はコロナとの戦で勝たねばならない。当初の作戦が失敗に終わったのなら負けを減らさねばならない。国債の無限買い上げは、撤退戦を行う意志そのものじゃないかな。