次亜塩素酸水の有効性が認められたぞ!!←これ

パチンコホール, 社会・コロナ

次亜塩素酸水でコロナ対策!?

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)から、次亜塩素酸水のコロナウイルスに対する有効性について発表がありました。

これをもって「ほらみろ!やっぱり有効じゃないか!」と盛り上がってる人がいるんですけど、中身をよく見てほしい。安全性については一切証明されていないんです。NHKの報道を読んでみましょう。

次亜塩素酸水を使う場面

・スプレーによる手指消毒
・拭き掃除による遊技台消毒
・噴霧による空間消毒

疑念1・本当にコロナ対策となるのか

今回「なる」と証明された。ただし二つの問題がある。

・汚れをあらかじめ落としておく
・消毒したいモノの表面をヒタヒタに濡らして拭き取る

次亜塩素酸水を実際に使う場面を想像すれば分かるけれど、汚れをあらかじめ落としておくのも、ひたひたに濡らした後で拭き取るのも、パチンコホールで行われている使用方法とは大きく異なります。

アルコールのように少量をかけるだけでは新型コロナウイルスに対し効果がないとのことで、どうすんのこれ。

疑念2・手指に使用して安全なのか

NITEは使用用途を手指ではなく「物品」とカテゴライズし、安全性についての判断を保留しています。

疑念3・空間消毒は可能なのか

一切証明されていません。 加湿器を使った空間噴霧に到っては安全性どころか効果すら認められておらず、文部科学省は学校での使用を禁じたまま。それでも推奨する人は何なんだろう。私には分かりません。分からないので「次亜塩素酸水は宗教」と思うようにしました。

空気中のウイルス対策には消毒剤の噴霧ではなく換気が有効と発表されており、高性能な空調を整えているパチンコホールは知らず知らずのうちに有効なコロナ対策をできていたわけですね。換気性能はもっともっと、もっともっとアピールしていいと思います。

次亜塩素酸水の使い方

一定の濃度を確保し、汚れをあらかじめ落とし、消毒したいモノの表面をヒタヒタにぬらし、20秒以上置いた後に、拭き取る。

次亜塩素酸水は光や温度で濃度を保てなくなるので、白色や透明のスプレーボトルを使用せず、冷暗所で保管する。

繰り返しに成増が、ホールでの使い方を思い浮かべるに、汚れはあらかじめ落としてないし、表面をヒタヒタに濡らしてもいない。そもそも直立している遊技台の表面をヒタヒタにするのは難しいし、液体が内部へ流入したら故障の原因にもなる

さらにホール内のスプレーボトルは遮光ボトルじゃないし、中身を毎日交換してもいない。そして濃度を計測しているわけでもない。そもそもそんな面倒臭いことをやってられない。

TBSのニュースでは自治体による次亜塩素酸水の配布シーンを入れてるけど、透明のペットボトルに詰め替えてるんだよね。それ、簡単に劣化するから。

何を使えばいいのか

手指はなんと言っても石けんと水洗い。洗えないならアルコール。不足していたアルコールも手に入りやすくなりましたし、ストックしておきたいところです。

次亜塩素酸水については報道でも繰り返し流れていますから、目ざといお客様は設置してある店に対してマイナスの評価を下す可能性すらある。

物品の消毒についてはNITEがいくつもの市販品を例示してくれています。「あえて次亜塩素酸水を使う」理由はあまり無いように思いますね。

もちろん何も分からなかったコロナ初期の頃なら仕方ないし、私もアルコールが不足してるんだから次亜塩素酸水を使うしかないと思ってました。

でも多くの情報が出揃い、代替品も手に入りやすい今となっても「次亜塩素酸ナトリウムと間違えてるでしょw 次亜塩素酸水は別物だからwww」と謎のマウンティングを仕掛けてくる人もいて、やっぱ宗教だよこれ。