はじまーりーのー鐘がーなるー・・・○○○

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ヒ・ロ・セ!

ブックオフ送りの漫画をチョイスしていたら球場ラヴァーズに目が留まりまして。ひょんなことから球場で出会った30代、20代、10代のカープファン女子達が人生のキツイ部分を弱いカープに重ね合わせて乗り越えていく話。

強くなった後に読むとただのイヤミにしか見えなくて数年間封印していたけど、いざ読み返すとやはり面白いね。カープだけでなく野球ファンそのものの心情を見事に描いてる。

その中で、メジャーで活躍する黒田に対して「戻ってきてほしいけど戻らずに頑張ってくれ」という心情や、大石達也を指名して外したドラフト、廣瀬や栗原に「FAせんといてや!」と願う気持ちなど、色々と懐かしい名前が飛び出してきて、あー、ってなる。

黒田は戻ってきてカープを優勝させるよ、アライさんと抱き合って男泣きするよと当時の作者に言ったら信じてくれるだろうか。「夢を語るならもうちぃとリアルにせんと」なんて怒られそうな気もする。

そうよなぁ。 ヤクルトが優勝した2015年は東金の換金所にいたんだよ。雄平がサヨナラヒットを打った瞬間、吹き出したね、目から、汁が。びょって。

大騒ぎして声が枯れて、「しゃんまんごしぇんえんでーしゅ」とかコントみたいな声で買い取りやってた。

青木に対しても戻ってきてほしいと何度も思ったっけ。まさか戻ってくるとは思わなかったし、いきなり2位になるとは思わなかったし、まさかキャプテンやるとも思わなかった。自分しか考えないタイプだったはずなのに、40歳で3割、今日も元気にチームバッティングとは驚くわ。

ほんと、他人の勝ち負けでイライラして、喜んで。3ヶ月遅れの開幕で泣きそうになって。ファンを止めるなんてもうできない。野球ファンって常に夢と希望の(そしてたまに地獄の)ど真ん中にいるんだよね。

もう10年前だし、基本的に重たい漫画だけれど、そこに描かれているファン心理は野球好きならば分かるよ。未読なら読んでみて。

ブックオフ送りにするのはもう一度ヤクルトが優勝してからにします。

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Posted by epachinko