コタツを捨て、旅に出よう

労働, 旅・レンタカー回送

コタツ記事を書いてると、他人のコタツ記事に苛立ったりする。せめてもう少し深い所まで掘れよと憤る。目くそ鼻くそを笑うというか、掘りごたつコタツを笑うというか。

たとえそれがネットウェブニュースでも文春オンラインでも、タイトルが「〇〇の秘密!!」「〇〇なのはなぜ!?」など、ビックリマークやハテナマークを使っていたら、時間を浪費するだけの頭からっぽな記事との遭遇率が跳ね上がる。

頭からっぽの方が夢詰め込めると昔の偉人は言ったけど、夢ではなく文字数稼ぎの無駄な比喩ばかり詰め込んだ記事が日々量産される。せめて何らかの考察さえあれば読み応えもあるだろうに、ライター自身がその話題に興味を持ってないからペラペラになる。

最近酷かったのは、卓球のじゅんみま(水谷&伊藤)ペアはなぜ金メダルを取れたのか的な記事。読んでも読んでも〝なぜ〟に辿り着かず、最後の最後で「小さい頃からの絆があったからこそ金メダルを取れたのだろう」と、ひるおびのゲストコメンテーター並のアホ分析をやってみせた。

なぜ、からの、だろう。それただの感想やんけ。

おそらくこれ、書いてる途中でタイトルと乖離してるって気付いたんだよね。でも、PV取れそうなタイトルだから変更したくない、もしくは既にタイトルだけは決まってるから変更できない。そこで最後にオマケのように、ありがちな結論を貼り付けて体裁を整える。取材も深掘りも、考察すらしないコタツ記事の完成だ。

どうせ原稿料は安いままだし、そもそも大して読まれないし、求められてるのは質より〝圧倒的に量〟だしで、探求欲や取材欲は失われていく。

ああ、怖い。旅に出たい。自分の目で見て、自分の足で歩いて、行った者でないと把握できない空気を胸いっぱいに吸い込みたい。学の無い僕は、足を止めたらもう、ただのコタツ野郎なんだよ。

労働, 旅・レンタカー回送

Posted by epachinko