「アベ」「スガ」と、片仮名で変換されるようになれば一人前のリベラル
新しい自分に挑戦しようと、リベラル系というか、反自民系の記事依頼を受けました。パチンコとは一切関係ないやつ。これね、死ぬほどキツい。noteなら1日で書ける3000文字の原稿が、丸5日かかったよ。
でね、情報を検索してて思った。反政府系、反アベスガ系の思考回路を持とうとした場合、共産党のツイートや赤旗のウェブ記事はよくできてる。大局観皆無、超ミクロ、個人のお気持ち最重視。小さい感情にのみ注目して煽るのね。そうすると、あの〝罵倒〟に終始した文章になるの。日刊ゲンダイ的と言ってもいい。
保守派は韓国を嫌うでしょ。他国のことだから自分で情報を取りに行かなきゃいけない。歴史を尊重する姿勢も強く持っているため、これまた調べようとする。その課程で騙されたりもするものの、基本的には情報を取りに行ける。
でもリベラルは現代日本における狭い事象を叩くことで満足するため、情報を取りに行かずとも降ってくるんだよね。そういう、降ってくる情報、口を開けて放り込んでもらうエサに慣れた人達へ届く文章って、多分ものすごく定型化できる。
百田尚樹でも上念司でも有本香でも誰でもいいんだけど、保守派って割とカジュアルにお仲間を批判するでしょ。リベラルはこれ、中々できないんだよ。おかしいと思っても支持しちゃう。思考や考察を特定の人物に任せ切ってるから、その人を否定しちゃうと自分を否定することになっちゃうのね。
もっともこれにはメリットもあって。思考しなくていいから、目に付くもの、気に入らないものへシステマチックにノータイムで罵倒コンボを決められる。 脊髄反射と言ってもいい。考察をすっ飛ばして感情一本で罵倒する。毎日のようにツイッターで開催される反政府系ハッシュタグ祭りがトレンド入りできるのも、この圧倒的な速射能力によるものなの。
リベラルの特性として、誰かを批判する際に〝許せない〟と言いがち。判断基準が〝個〟だからね。某メンタリストが批判された際も〝おかしい〟ではなく、〝許せない〟という言葉が並んだ。
この許せる許せないという個人の感情論は、インフルエンサーの放つ特定ワードによって規定されているようなので、それらを拾って定型化すれば、原稿を書きやすいんじゃないかと思った次第。
まあ、イデオロギーを殺すのは、イデオロギーを意識する人ほど困難を極めるのだろうけれども。