映画評論家の小野寺系 なろう小説へのカウンター漫画を描いてみたもののセンスが昭和(異世界)

オタク

正直、小野寺系って誰やねんという話なんですけども。

映画評論家が漫画を書いた、しかも、異世界転生モノへのカウンターとのことで見てみた。制作は2019年。異世界転生モノが飽和状態になった頃の作品です。

女の子と異世界に転生したものの、チート能力は何も無く、そのまま野垂れ死ぬという短編でした。

なんというか、こう、ねぇ。

評論家がわざわざ、ジャンルを批判的に捉えた漫画を描くという時点で、〝なろう系〟と呼ばれる異世界転生モノの隆盛が気に入らなかったのでしょう。

ただその内容が、天才料理人の料理にウンコしてやった!式の、ハチャメチャにしてやった俺カッコイイ!式の、昭和50年代に流行ったコロコロやボンボンのギャグ漫画と同じメンタリティなんだよね。

ほら、リベラルが自民党や安倍元総理を批判したくて批判したくて、揶揄するイラストを描いたりするじゃないですか。

こういうやつ

〝嫌い〟という感情を消化して昇華させて、あるあるギャグにするから面白いのに、嫌いすぎて憎しみになり、憎悪の汁が脳味噌から垂れてきたような物を開陳されても寒々しさばかり残ります。

映画評論家に期待されているのは、評論視点での分析であり、茶化してやったぜ!というオナニーは部屋でやれ。

そもそも「転生したけどチートじゃなかった」的な展開は、2019年より前に存在してました。チートじゃないけど異世界で足場とアイデンティティを築く課程を描くなろう小説も数多く存在します。なのに、華麗なカウンターを決めてやったとばかりにオナニー作品を発表してしまった。

つまり小野寺系は、なろう小説をよく知らないんだな。異世界転生モノ漫画も読んでない。表面上のイメージだけで当てこすったんだね。彼が本業の映画評論をどのようにやってるかは知らないけど、少なくともオタクカルチャーに関しては、作品を見る前に作品を判断し、個人の暗い感情を優先するとバレてしまった。ボンペイ吉田がいきなりパチスロの有利区間を批判し始めたら「底が浅いなぁ」って思うべさ。

散々こすられてきた話を「俺が決めてやったゼ!」と言われても寒いだけ。おそらく2019年以降、彼の評論はケチが付きやすくなってるんじゃないかな。

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Posted by epachinko