就寝する時間に起床した おはようございます フリーライターはやるのも使うのも地獄というお話

労働

朝6時に起きるなんて何ヶ月ぶりだろう。乱れきった生活リズムに活を与えるモデルナワクチン。

コメダは6:30からだっけ?

午前提出の仕事が2本。明日までに読まねばならないビジネス書が1冊、書かねばならない原稿が1本。副反応で潰れた丸二日は痛く、むしろそっちが副反応。

ギグワーカー、匿名フリーライターをやって初めて分かったことがあってね。どんな人間にも、重ねてきた経験、人生ってあるじゃん。フリーライターはそのアウトプットを求められ、物凄い勢いで消費されていくのね。20年30年の経験は2ヶ月もあれば消費され尽くしてしまい、アウトプットできなくなる。

出涸らしとなった自分を想像した瞬間、もうアクセルは踏めない。そこで踏み込める人こそ成功へたどり着けるのだろうという確信はあるものの、知識を秒で消費されてしまう感覚、人生の軽さを突き付けられる感覚、知識を値付けされる感覚に耐えられる人は少ないと思う。

これを防ぐには、インプットを増やすか、こたつライターになるしかない。こたつライターは自身の知識を使うことなく、落ちてる情報をつなぎ合わせるだけ。それでも「オレ何やってんだろう」という感覚からは抜け出せないし、発注側は「いやその感傷いらんから」となって軋轢を起こす。

執筆側と発注側、両方やってみて初めて分かることって多いよ。お金払って上がってきた原稿が、まずもって日本語としておかしいなんて〝普通〟ですからね。そのくせ修正を断ってくる。ふざけんなって話ですわ。「その安いプライドにお金を払いたくないんですけど死んでもらえます?」と、執筆側からすれば絶対言われたくない一言が、喉から出かかる。

例えば、ドラえもんのシナリオを外注したとするよ。上がってきた原稿が「オレはのび太! 今日もジャイアンをこき使ってやるwww」となっていたら頭抱えるでしょ。

「吉田さんに依頼するのは、日本語の文章になってるから」と言われたのは何年前だったか。バカにされてる? と思ったけど、あれは確かに褒め言葉だったんだな。

こたつ記事に知識をふりかけつつ、ネットで落ちてる情報を繋げつつ、インプットにもちゃっかり利用しつつ、今を生きております。単価の高い仕事を選ぶクセをつけたら、なんとか生きていけるようになりました。ありがたいことですわ。

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Posted by epachinko