安い食事で喜べるのは魂が若い証拠 食に年齢は関係ありません

旅・レンタカー回送, 飲食

日本中の県遊協でセミナーをやっていた頃、地場大手の社長さんからこんなことを言われました。

「吉田さんの良さは、旅先で安い食事をしてること」

なんやこら喧嘩売ってんのかと思ったら違った。

「安い食事は脂っぽいもの、量の多いものが多い。それを楽しめるのは若い証拠」

ほほぅ。

「安い食事は庶民の食事。地場で育まれた食事。それを堪能してこそ旅だよ。あなたは旅の本質をわかってる」

ほほぅ?

なんかもう気分良くなっちゃって。

高級な料理というのは、当然美味しい。素材も良い、手間もかけている。ただ、ある程度のレベルを越えると、店の雰囲気やスタッフのサービス精神などが料金に上乗せされてくる。もちろんそこへお金を支払い、たゆたう時間を味わうのは「良いお金の使い方」だ。

でもだからといって、安い料理を下げる必要は微塵もありません。

それはそれ。

これはこれ。

両方楽しめてこそ人生の幅は広がる。腹の幅も広がる。


資産家の老夫婦が旅先でラーメンを食べるなんて話はいくらでもある。旅館の食事は、刺身・陶板焼き・焼き魚または肉・地場野菜の煮物・出汁の利いたお吸い物、最後に地元銘菓と、ある程度パターン化されています。めちゃくちゃ美味しいんだけど、古い日本旅館は一泊二日に対応してるから長期滞在だと飽きやすいんだよね。だから街に出て、ラーメンを食べる。そこに貴賤は無いの。

「あの時、二人で食べたラーメンが美味しかった。色んな所に行ったんだけど、あのラーメンが一番思い出に残ってる」なんて素敵すぎない?

他人の食事に、安っぽいだの年齢を考えろだのと言う人は、単純に経験の幅が狭い。高い料理を上位だと、無邪気に考えてしまう人は魂が貧乏なんです。上場企業の社長だってコンビニのおにぎり食べるし、マックフライポテトの塩加減にこだわり持っていたりする。謎の思い込みでインプットを減らしたら、引き出しはどんどん狭くなっていきますよ。

両方を知り、両方を選び続ける。それこそが真の贅沢なのですね。


そういえば上述の社長から

「あんまんは、東日本がこしあん、西日本がつぶあんなんだよ」

と言われたのを思いだした。これ本当なの? あんまん食べないから完全にスルーしてたけど、西日本へ行ったらあんまんを食べてみようか。

なんなら、こしあんつぶあんの分水嶺はどの市町村なのか、調べながら旅するのも楽しそうだ。

やっぱり人生の幅は腹の幅だね。

ダメじゃん。

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Posted by epachinko