不人気機種ばかり買っておいて〝育成〟もクソもないよな

パチンコホール, パチンコメーカー, パチンコ台

八百屋がさ。

八百屋が、美味しくもない野菜や果物ばかり仕入れていたら、客は誰も寄りつかなくなる。ある程度の失敗ならば、培ってきた信頼関係で買ってくれるけど、二度三度と続けば別の店へ行くよね。

大量に仕入れた野菜が、鮮度は悪いわ虫食いだらけだわとなったら、客は見切りをつける。八百屋も問屋を信じなくなる。

今のパチンコ業界は、そういうことなんじゃないかなと思ってて。

「機械の目利きは不要」
「重要なのは納品日だけ」
「MY値こそすべて」
「時速の次はセット3000発」

などと得意気に語る人も多かったよね。で、そういう人達が〝トレンド〟に乗せられて、過剰な台数を買ってしまい島を通路にしてる。

メーカーもホールも、遊技者の求める機械を知らない。未来を予想できない。だからスペックしか見ない人が出てくるんだけども、スペックスペック言う人って、単に演出を評価できない人、若い感性についていけない人だったりするでしょ。

機械の目利きに関して正解はありません。遊技客の求める要素は年単位・月単位で変容するから、野菜みたいに「新鮮で美味しければOK!」とはならない。だからこそ、自店の遊技客が求める要素を探る〝目〟を保ち続ける必要があります。

独立すると途端にポンコツ化する人が多いのは、現場から、遊技客から遠ざかって、〝目〟が死んじゃうのでしょう。

本当に凄い人は、数字から最新トレンドを把握して、機械構成に反映させます。その過程において、「独自の遊技性はどの数字に表れるか」までちゃんと考えてる。数字の中にスペック以外の部分を見出してるのよ。

もっと凄い人は、自店における独自のトレンドを正確に把握し、未来の自店トレンドを作ろうとする。遊技者から見たとき、この路線は大変に気持ち良くて、「この店は客のことが分かってる」と感じる。

「○○を育成せよ!」なんて簡単に言う人いるじゃん。あれ、釘を開ける以外の意味で使ってるのかね。

自店の未来を見据えた機械選定、レイアウト、釘。さんざん書いた音量調整なんかも含めて、遊技機を遊技客へどのような形で届けるか、その執念と工夫こそが〝育成〟なんだろうなって思いますよ。