社長の思いを元に、従業員とお客様が紡ぐストーリー

パチンコホール, 社会・コロナ, 経済

もう20年近く前になるかな。

VISION・経営者の原初の思い
MISSION・思いを実現するための使命
ACTION・使命を実現するための行動

ACTIONを現場の指針に落とし込んだのがSFCSで、FのFAIRは縦の公平と横の公平に分かれる・・・なんてことを書いて、メチャクチャ好評でした。

経営を変革するならば、社内外を巻き込むストーリーをまず構築せねばならず、原初の思いにウソがあると屁の役にも立たない。 社長の思いから顧客の行動までを一気通貫することで、店舗のファンを増やし、遊技機に頼らぬホール作りをしましょうと。

最近ではこういうのを〝ナラティブ〟と呼ぶらしい。

自分がホールさんのお手伝いをする際やっていたのは、経営者の思いを引きだし、それを中間管理職や現場スタッフへ伝えることでした。これって誰にでもできるから、僕は自分をコンサルタントとは(とてもじゃないけど)思えなかった。そもそも業績が向上するかは微妙ですからね。

ただ、なんつったって定着率は上がる。あと、社内の人間関係は改善へ向かう。

僕はご存知のようにコミュ障だから、対話で相手を動かせない。相談されるような人間でもない。伝達者にしかなれない。だけどそれが思いのほか効くのよ。なぜなら、経営者は自身の思いを自覚しておらず、自覚していたとしても伝えておらず、末端は惰性で動くのみだから。惰性で動けば、些細な人間関係の機微がチーム全体を狂わせてしまう。

伝達者(エバンジェリスト)は不足していて、かつ重要視されず、アルバイトが経営者を批判するような組織も割と多い。

ナラティブが重視される社会になるのは大歓迎です。働く充実感は段違いになるから。ただ、伝達者のいない組織で実現するのは、かなり難しいと思うな。