仏壇枠がリストラにつながった??

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ここ数年、メーカーがバンバン赤字になって、バンバンリストラして。そんな姿を見ていると、何も言えなくなる。

「売れないから」という意見には安易に与したくない。大きく売れずとも、利益を出していればリストラなんてしなもの。部下の首を切りまくりたい経営者なんていません。利益を出せないから首を切る。ならば原因は「売れない」ではなく、「たくさん売れないと儲からない」が実態に近いんじゃなかろうか。

売っても売っても儲からないのは、製造原価が高いからでしょ。販売管理費(人件費を含む)は数年で上昇したわけじゃないから、やはり、遊技台の原価を上げすぎたんじゃない?

派手な機械はファンが求めたとか、派手じゃないとホールは買わないとか、半笑いで言ってる人もいたけど、リストラされたら意味ないじゃん。あれは誰に向けた笑みだったんだよ。

高解像CGにしろ、仏壇枠にしろ、一つ一つの積み重ねが高コストにつながり、赤字へつながった。開発に1000万円の追加費用が発生したとしても「1万台売れれば1台あたり1000円だから大丈夫」みたいな感覚でさ。

従業員への給与も〝費用〟ですわ。機械が売れなかったら、追加費用で生じた1000万円を人件費で補填しようとなる。や、経営はそんな単純じゃないけど、高コスト体質は、まわりまわって自分の首を切り落とすことになるのよ。つまり、仏壇枠が社員の仏壇になってしまった。

もちろん、社員の自業自得だなんて言わない。責任の度合いでいえば、平社員より上司の方が重い。最高経営責任者の責任が最も重い。それでもね、リストラの原因は赤字、赤字の原因は高コスト、高コストの原因は〜と辿っていけば、共に退職する上司と、もっと語れることがあったんじゃないのかな。

残る人達もこれから地獄だよね。みんな不幸で、みんなキツい。

パチンコ業界の景気さえ良ければ誰も泣かずに済んだ。誰が悪いんだろう。何が悪かったんだろう。僕達はどこで間違ってしまったんだろう。

その答えは、業界に残る人達が、血を吐きながら出していくことになるのでしょう。