2月20日・業界的な日常・アミュゼクスアライアンスとテミスとフィリピンパチンコ

パチンコホール, パチンコ業界の話

アミュゼクスアライアンスって知ってる?

アミュゼクスアライアンスはパチンコ業界のコンサルタント会社なんですけど、同社を語る前に、昔の商工リサーチの記事を読んでほしい。

(株)オーテミ(帯広市西13条北1-1、設立昭和45年9月、資本金1000万円、田守順社長、従業員約160名)は5月12日、釧路地裁帯広支部に自己破産を申し立てた。申立代理人は斉藤道俊、阪口剛の両弁護士。負債は約73億円。

 同社は昭和45年9月に設立されたパチンコ店の経営会社。洗車場の経営からスタート、47年ゴルフ練習場を併営、57年パチンコ店専業に事業転換した。平成3年8月従来の「パチンコ大学」(本店)を「テミス帯広」に新装開店して以来、相次いでパチンコ店をオープン、9店舗でピーク時の平成8年8月期には年商274億6200万円を計上する道内でも有数の業者に成長していた。

 しかし、大手業者の進出で競争が激化、14年8月期は年商233億8400万円に減少、収益面は設備資金の負担が重荷となり赤字に転落した。その間、平成13年9月にアメリカの証券会社を窓口に所有資産の証券化により資金調達を計画したが、アメリカの同時多発テロの影響から証券化による資金調達が困難となった。対応策として15年4月「テミス札幌店」を同業者に賃貸、人員の削減などリストラに取り組んでいたが、業績回復に至らず今回の事態となった。

2003年だから17年も前ですね。

北海道の話でしょ? と思われるかもしれませんが、テミスの倒産はパチンコ業界に大きな爪痕を残します。

それは「貯玉」。

テミス店舗の半数以上が貯玉補償基金に加入してなかったんだよ。53,000人いるとされる会員の貯玉が消えてしまうとなり、地上波のニュースでも報道された。日遊協が必死の対応にあたり、特例措置として「基金に加盟していない店舗も補償する」となりました。

基金は無料じゃないからね。お金を支払ってる法人からすればふざけんなって話だよ。金を出さなくても補償されるならうちも出さねえわって話になるため、貯玉補償のスキームは崩壊しかけたんです。日遊協の深谷会長は多くのホールに説明し、説得し、貯玉補償基金を維持することに成功しました。

田守順社長は当時、日本青年会議所の副会頭を勤めており、その信用もあって金融機関は積極的に融資を行いました。 同社の破綻を受け帯広地区のホールに対する融資は非常に厳しくなり、苦境に立たされたホールも多かった。当時を知るホール経営者の中には、今でも田守社長を恨む声があるそうです。

テミス元社長、田守順氏の今

長くなりましたね。

田守順氏は今何をやっているかというと、アミュゼクスアライアンスの社長であり、先日はホール向け経営セミナーを開いたそうです

パチンコ業界って、すごいだろ?

でももっと凄いんだよ。

フィリピンにパチンコ店!?

2015年末、田守順氏はなんと、フィリピンにパチンコホールを開きました!

帯広の件とは別に一度行ってみたいなと思っていたのですが、やはり海外。レンタカー回送で気軽にとはいきません。そこで現状どうなっているかを調べてみたところ、お笑い芸人が同店を訪問していました!

・・・・・・。

・・・・・・潰れとった。

著書

あれこれ検索したところ、田守氏の著書を見つけました。

その時々の経営環境の変化に対応し、顧客獲得のために必要なノウハウを、主にマーケティング理論の視点から分かりやすく解説した本書は、営業規模ごとに適した経営スタンスの方向性や資源配分に関する企業戦略、出店および既存商圏検証に有効な戦略など、全9項目にわたる経営論を網羅。パチンコ店経営者および 運営者の方々にとって、有益な便覧としてご活用いただける一冊となっています。

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・・・・・・どうあれね。何度でも復活できるのはパチンコ業界の強さだと思う。