【アフターコロナ】岐阜県遊協の理事長、パチンコホールの目指すべき未来を語る

パチンコ業界の話

休業について魂の檄文を発した岐阜県遊協の記事を覚えているでしょうか。

休業要請解除を受けて感謝の通達を出したようですので全文を掲載します。途中の太文字やアンダーラインは私の独断によるものですのでご了承下さい。

私自身は「自治体と組合、両方から要請があった場合は休業すべき」と考えています。経営の苦しいホールにおいては1日でも2日でも頑張って休業してほしい。全く休業しないのはただの銭ゲバであり、スタッフの命もお客さんの命も省みないホールだと考えています。もちろん知事が営業OKとした場合は何の問題もなく営業して良いと考えます。

岐阜県のパチンコ・パチスロホール経営者及びスタッフの皆様へ

岐阜県遊技業協同組合
理事長 大野春光

古田岐阜県知事の休業要請について

本日、緊急事態宣言および岐阜県独自の判断基準により、岐阜県内では制限付きで実質的にホールへの自粛要請が解除になりました。

これは即ち、休業要請を受けた時点から、本日まで会社の存続までをかけて、休業要請に応えた、全国及び岐阜県内のホール経営者の、お客様、従業員、その家族、地域の健康を守ろうとした信念が勝ち得た解除です。

知事の要請に対して真摯に応えた県内大多数の経営者の皆様に申し上げたい。皆様の英断が営業再開への道を作っていただけました。皆様の苦渋の決断により、我が業界は適切な対策を取ればクラスター発生の可能性が低いと認めていただいたのです

皆様の苦渋の選択でこの評価を勝ち得ました。苦しみを分かち合って頂いた皆様に心より感謝申し上げ、この日を待ちわびて頂いた大切なお客様と共に、営業再開の喜びを分かち合いたいと思います。

ただ、いかなる理由にせよ岐阜県知事による店名公開期限ギリギリまで営業を続けた企業、休業要請延長が決まったにも関わらず営業を再開した企業にも、残念ながらこの休業要請解除は適用されます

100年に一度と言われる世界的災厄に際して、同業他社に対してなんの配慮もなく、休業要請に従わなかったり、さらにまた機を見て営業再開した企業経営者の方々にはこの災厄を生き延びられたとしても、今後100年、一切我が業界について発言していただきたくない

彼らに対して問うておきたいことは、今回の行為が、お客様、従業員、その家族、地域の健康を守ろうという信念に基づくものだったのか、「善良の風俗と清浄な風俗環境を保持し、及び少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止する」風営法の目的に適っていたと真に考えるのかです。

なお、営業再開に当り、守るべき条件があります。この条件は企業努力と知恵の共有でクリアできます。また、再開してもしばらくの間、以前同様、広告宣伝の自粛をお願いすることになります。

本年2月以前の営業に戻るにはまだまだ新型コロナウイルスとの戦いは続きます。私たちはコロナウイルスと戦いお客様と社員、その家族、また地域社会を守らなければなりません。国や県から示されたガイドラインは守りましょう。

無法者や恥知らずが利を得る業界ではなく、社会との共存を正しく願う業界であることを、今後とも遊技業界全体として発信しつつ、これからもコロナウイルスと戦う我が国家社会の一員として、努力を尽くしましょう

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不退転の決意

無法者や恥知らずが利を得る業界ではなく、社会との共存を正しく願う業界

ふおおおおおお!!Σ( ̄◇ ̄;)

すんげぇなこの理事長!!Σ( ̄◇ ̄;)

普通なら「終わったことだし穏便にいきましょう」という方向に流れるところだよね。しかし大野理事長は「無法者や恥知らず」と切って捨てた。確かに、組合は特定企業を批判してはならない・・・・・・なんて誰が決めたのか。組合の和だけでなく地域社会の安全すら乱す連中に対しては怒って当然だよ。何よりコロナは終わってないし、これから先があるんだ。

国民の、県民の、市民の命がかかっている中、国や自治体、組合からの休業要請に従わなかったホールにまで休業要請解除の「恩恵」がもたらされる不公平たるや、その怒りはホール関係者ではない私にも伝わります。

「綺麗事」の意味は大きく変った

正直者はバカを見て、自分勝手な経営者のみ利益を得るような世界であってはならない

大野理事長の言葉は組合として当然の発言でしょう。なんなら綺麗事とさえ言える。感染症の危機が世界を襲う中、角を取った日本的な綺麗事は力を失いました。

業界関係者に伝えたいのは、最後まで休業要請に応じなかったホールに対しては「そういう連中」という目で見ていいと思うよ。取引を打ち切れとか関係を断てと言っているのではなく、「偉そうに語ってるけど、大局を見られぬアホ」くらいに思っていい。

逆に、金はなくとも歯を食いしばって耐えたホールは、同志を迎えるように温かく接してほしい。

なぜなら我々は今後、今までに無い逆風の中で「国民との対話」をしていかなきゃならない。不条理なバッシングを二度と受けないためにも、自分達の価値観、方向性、スタンスを社会に対して語らなきゃいけないんです。

そんな中、自分達の利益しか考えない経営者や役職者を業界の未来設計に加えるなんて無駄以外の何者でもない。なんなら害悪と言ってもいい。専門家でもないのに「感染は拡大しない」などと鼻をほじって営業した経営者もいると聞きます。自分は頭が良い名経営者だと思っているのでしょうね。

さあ、パチンコの未来を語ろう

イザとなったとき自分だけ利に走るような連中へは信を置けないんだよね。今現時点における綺麗事とは、共に自粛を耐え抜いた同志と共に未来を語ることです。ノーサイドでみんな仲良く~ではありません。

おそらく今後パチンコ業界は大きく変っていきます。いわゆるみなし機の扱いだけでも予想すら付かなかった方向へ向かっている。政治との関わりも一から作り直しです。組合と政治、この二つを軸にパチンコ業界を作り替える。その時に「ファンの声」を入れられるかどうかで、パチンコの寿命は100年となるのか、あるいは数年で死に絶えるのか決まるでしょう。

ただし、特定の政治家とパイプを作った特定の業界関係者に頼る構造となること。その人にのみ妙な権力が集中してしまい危険です。あくまでも窓口は「組合そのもの」とせねばなりません。パチンコ業界は「俺が顔役」と胸を張りたい人も多いので、その点は注意したいですね。

個人的には、富山県遊協理事長でありながら県外の東京ではシレッと営業を続ける永森商事(ジャラン)に注目しています。どのツラ下げて総会に出てくるのでしょうね。

パチンコ業界の話

Posted by epachinko