あえて面白くない台を作ってる?

パチンコメーカー

コロナ前、開発さん達と飲んだときの話。

作ってる人達は、クソ台を作ろうとしてるわけではない。当然、面白い台、面白いと思える台、売れる台、稼働する台を作りたい。

なのに「誰が見てもクソ」と言いたくなるような台ばかり溢れるのは、企画開発がバカなのではなく、多くの制約(社内・社外・法規)により、そうせざるを得ないから。

中には、最後まで勘違いして爆死する企画者もいるけれど、多くは途中で気付く。なんなら納期に間に合わず、途中で飛ばされ、どうにもならない状態で引き継ぐディレクターもいる。そうなればもう目標は、「どんなクソでも完成させて売り抜けること」へ切り替わる。

一昔前ならホールのせいにもできたんでしょうけど、甘く使ったって低稼働という覆しがたい事実を突き付けられ続け、客側も「勝ち負けより演出を楽しみたい」なんて言うようになったもんだから、もはや言い訳もできない。

回らなくてもいい、勝てなくてもいいから、この1万円で興奮したい! となったとき、優劣は残酷なほどハッキリ出ますよ。

ただ、規則も内規も何もない、予算の制約すらない状態でパチンコを作った場合、歴史に残る名機を作れるものなんだろうか。多分、そう簡単じゃないよね。だって、今より遥かにレギュレーションの緩かった四半世紀前も、不人気台はいくらでもあったから。

ひょっとすると、あらゆる〝縛り〟こそ、開発者の身を守ってるのかもしれない。

パチンコメーカー

Posted by epachinko