一定のファンを付けるまでは誰でもできる。問題はその後

パチンコ業界の話, ブログ・SNS

SNSにせよブログにせよ、テキストメディアは基本的に「強い主張」が好まれます。相手を蛇蝎の如く嫌ったり、親の敵かというほど貶したり、逆に推しへの愛情で毎日がエブリデイになったりと、極端へ振れた方がファンは増える。

それはAVにも通じる部分で、一つのベクトルをこじらせると、もっともっとと強い刺激の映像を求めるようなものです(例えが悪い)

YouTubeプロデューサーの話を聞いて驚いたのがまさにここで、強い刺激は好まれないという一点でした。

たぶん、おそらく、うちのブログが人気化したとき、ぼくは尖っていました。間違いを恐れず「知ったことか、こんなクソ店、こんなクソ台、クソなんじゃクソが!!」と言っていた。いやまあさすがに口調は選んでいたけれど、怒りや苛立ちに身を任せて書いていた。

当時のブログ界隈は、笑えるか怒れるか、が人気コンテンツの条件だったように思います。

ここ1年のツイ廃生活でも感じたのは、構図は全く一緒だなって。笑える方がバズりは強いけど、狙ってできないんだよね。あと、加齢に伴い笑いのセンスは劣化するため継続しづらい。

対する怒りの方はナンボでも量産できる。フェミニストにしろアンチフェミにしろ、リベラルにしろネトウヨにしろ、相手を罵倒して怒りの姿勢を鮮明にすることでフォロワーは増えます。

ただ問題はその後だよ。フォロワーを増やして、その後。政治信条ならば永続性を持てるけど、ビジネス利用だとそうは行かない。パチンコ業界への怒りをさらけ出して集客したところで、金の話となれば見る人も冷静になります。

あざけりや罵倒の先に、冷静な理論でもフォロワーを増やせるような工夫と努力を、寝食削ってでもやらなきゃいけないんですね。間違っても当初の怒りに飲まれてはいけない。ここは本当に難しいところです。本当に。