マスコミ「新幹線がまた脱線 ま た 脱 線 !!」

社会・コロナ, 経済

東北地方で震度6強の自身が発生しました。東日本大震災のときもそうでしたが、災害を前にしたとき、被災地の日本人はリアリストになります。冷静に、全体最適を考え、支え合う。

この地震では、東北新幹線が脱線しました。翌日の報道は酷いもので、NHKの解説員は「中越地震でも東日本大震災でも脱線している。安全こそ重要な新幹線が、これでいいのか」と高説を垂れました。

日経新聞も同様の記事を配信します。

もうね、アホかと。バカかと。

中越地震でも東日本大震災でも、そして今回の東北地震でも、新幹線は一人の死者も出してないんだよ。〝安全〟を守りきったんだよ。NHKの解説員や日経新聞は、人命と脱線を秤にかけ、脱線をより重大視してしまった。

初期微動を感知して、本震前に停車ないし徐行できたから、あの程度の脱線で済んだ。もしも200キロ以上で突っ走っていたら未曾有の大惨事になりますよ。

そもそも一発目の突き上げる縦揺れで車体が宙に浮かび、着地前の横揺れで線路がズレた場合、どう頑張ったって脱線してしまう。どんな技術を持ってしても避けられないため、「巨大地震の際はなるべく早く速度を落とし安全に脱線させること」がテーマとなった。

早い段階での急ブレーキこそ重要となるわけで、JR東日本は3回ともそれを成功させています。

脱線と人命、どちらが大切か。NHKも日経新聞も、日本を代表する報道機関でありながら、主客転倒、本末転倒を起こしてしまった。リアルを知らず、平時を前提に思考するから、こうなるんだなと思いましたね。

JR職員を讃えるべきだ。命を守る戦いってのは基本、誰からも褒められない。成功して当り前だから。失敗した時は今回のように罵倒されてしまう。〝安全〟というゴールに、職員らの椅子はありません。彼らは乗客に椅子を用意するだけ。

称えられることはない。それでも戦えるか。前に進めるか。命を守るってのは、そういう戦いなのでしょう。

世界は誰かの仕事でできている。命を守るべく働くリアリストは、すべて尊い。そう思うんですね。

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Posted by epachinko